時が流れる中で、忘れられた女性たちについて物語を共有するのは大切だと思う。この歴史を共有することは女性たちと社会の関係についての伝統的な考え方を見直する。八十年代に、女性プロレスがとても流行っていた時、ファンたちの大半は女の人だった。女性ファン文化は軽視されていることが多いので、女性ファンダムを正当的に評価するのは大切だと考えている。八十年代でもファン文化に参加したけど、今は全然流行っていないのだ。なぜでしょうか。しかし、最近、新しい『極悪女王』というドラマのおかげで、だんだん日本の女性プロレスが流行ってきている。だが、おもしろいことに、ドラマが人気を集めても、これらの女性プロレスの歌が翻訳されていない。これらの歌はプロレスの文化の大切な部分の一つだ。女性プロレスラー達はリングだけでなく、アイドルとしても活動した。「チーム友達」の目標はこの物語を共有することだ。そこで、女性プロレス選手の三つの歌を選んだ。「Dump the Heel」という歌はヒールの視点で、「炎の聖書」と「嵐の伝説」という歌はヒール対ヒーローの視点だ。聴衆は日本語が分からなくて、英語の方がわかる人たちだゆえに、女性プロレスの文化あるいは80年代の音楽についてもっと知りたい人たちだ。

チーム友達が使ったAIツールはChatGPTとGeminiとDeepLだ。ChatGPTとGeminiを使った理由は人工知能だから、前のチャットの内容を覚えながら、入れたプロンプトによってトーンが変わる。さらに、違う会社の同じ機能を持っている人工知能の翻訳を比べたいんだ。プロンプトなしで、コントロールもなくて、DeepLはただの翻訳サイトだ。曖昧な歌詞を入れたら、どんな翻訳をするでしょうか。


まずは1985年のダンプ松本のアルバム「極悪」からの曲だ。プロレス界では、ダンプ松本はヒールとして見なされていった。ヒールというのはプロレスの敵で、松本は一番悪名高かっただ。そして、「ダンプ・ザ・ヒール」の曲が生まれた。

原文

ChatGPTの翻訳

Geminiの翻訳

DeepLの翻訳

つけあがるな

負け犬ども

ガタガタいうな ご意見無用

気をつけな

Arrival dump the heel

Don’t get cocky,
You losers.
Stop your whining — no opinions needed.

Watch out!

Arrival — dump theheel!

Don’t get carried away, 

you losers. 

Shut up and keep your unwanted opinions to yourselves. 

Watch your step. 

The reckoning is coming.

Don’t get cocky

You losers

Shutyour trap. No opinions needed

Watch your step

Arrival dump the heel

最初の行の「つけあがるな」について分析する。ここで考えるのは、ダンプ松本は誰に歌うのだろうか、ということだ。聴衆は松本を疑う人たちと松本の敵、「クラッシュギャルズ」だ。だから、「つけあがるな」は命令口調を定める。そして、翻訳版は全部コマンドになった。「Don’t get cocky」や「Don’t get carried away」は結果だけが、「cocky」と「carried away」を比べたら、言葉の具体的な意味は少し違う。 「cocky」は性格の特性で、生意気な人という意味だ。「carried away」は性格の特性じゃなくて、普通に行うことで、様々なレベルや状況がある表現だ。どんな表現が当たるか、松本の本気によって違う。

次の面白い点は「ガタガタいうな・ご意見無用」の行だ。最初に「ガタガタいうな」は前の行と韻と同じ動詞形があるけど、英語翻訳版は韻や同じ動詞形がない。でも、両方とも命令口調を表している。「ガタガタいうな」の後で、松本は「ご意見無用」と言う。面白い点は敬語を使うが、敬語っぽくないトーンや意味を持っていることだ。どうやってAIは敬語を翻訳するのか気になったが、Geminiの翻訳版が一番違う。「keep your unwanted opinions to yourselves」と書いて、トーンが全然翻訳できなかった。歌だから、文の長さや短さは大切だ。Geminiはその文脈が分からなくて、長い文を書いて、敬語を全然翻訳しなかった。ChatGPTとDeepLは「no opinions needed」に決めた。トーンは少し冷たくて、簡単に意味を説明して、良い翻訳ができたと思う。

最後は変則の三つだ。まず、ChatGPTの「ー」です。歌の歌詞の中で、「ー」は全然書いていないんだ。ChatGPTの特徴は「ー」の使い方で、「ー」を使いすぎる。ChatGPTの作文を見たら、一番見抜く方法は「ー」を使うかどうかわかる。次は、Geminiの最後の行だ。歌詞で英語の「Arrival dump the heel」と書いたけど、Geminiはそれも翻訳した。「The reckoning is coming.」は清算の時が迫っているという意味だ。なぜ英語の歌詞も翻訳したのか。さらに、松本の「な」の繰り返しが全然翻訳できなくて、無視している。私なら、「hey」や他の言葉を繰り返した方がいいと思う。全体的に、具体的な意味がだんだんわかるようになったが、やはり、AIの翻訳を信頼できないと思う。


次の曲はクラッシュ・ギャルズの一番有名な曲だ。『炎のバイブル』は1980年ごろ発行した、プロレス達の意志と夢を伝えるために歌です。

原文

Chatgptの翻訳

DeepLの翻訳

Geminiの翻訳

ひとつの夢で結ばれた

きょうの俺たち
ちょいとハンパじゃないぜ
とっとと消えうせな!

Bound together by a single dream—
Today, we’re no half-measures.
So get lost, fast!

Bound by a single dream

Us today

We’re no ordinary bunch

Get the hell out of here!

Unitedby a single dream,We are here today! 

We are definitely not half-hearted!

Get lost, right now! 

分析したい点の三つ目は、『炎のバイブル』に出てくる男性語とスラングの翻訳である。まず、AI が男性語をどのように翻訳するのかに興味がある。この曲では、「俺」や「ぜ」のような典型的な男性的な表現が多く使われている。歌手は女性だが、レスリングはとても男性的なスポーツであるため、歌詞でも男性語が使われていると考えられる。しかし英語には、日本語ほど性別を強く表す表現が存在しない。そのため、ChatGPT や Gemini は男性語として翻訳せず、「we」のような中性的な英語になる。DeepL も直接「男性語」として訳してはいないが、攻撃的なニュアンスを残すために次の句を “Get the hell out of here” という強い表現で訳している。

そして、「とっとと消え失せな」という表現の翻訳も興味深い。「とっとと」は「さっさと」のくだけたスラング的な言い方で、「早く」という意味を表す。「とっとと」は男性的で乱暴な話し方によく使われるスラングである。では、こうしたニュアンスを AI はどのように翻訳するのだろうか。ChatGPT と Gemini は、この言葉の意味に重点を置くため、ニュアンスが失われてしまう。「right now」や「fast」と訳すことで、スラングらしさや乱暴な感じがなくなってしまう。一方で DeepL は少し異なり、男性的で攻撃的な感じを残そうとして “Get the hell out of here” と訳している。これは確かに乱暴で強い表現だが、日本語の元の表現が持つ意味は十分に捉えられていない。

やはり、人間でもAIでも、言語の特独なエレメントを翻訳するのは難しい。DeepLの翻訳は元の歌詞の気持ち保つのはいいけど、一般的な聴衆として意味が変わったのは問題があると思う。ChatgptとGeminiの翻訳は元の歌詞の気持ちをそこし失くなったが、意味がうまく翻訳された。両方の翻訳を比べて、どちらもいいことがあると考える。「今日の私達/ちょいとハンバンじゃないぜ」という句の翻訳で、Chatgptの「Today, we’re no half-measures.」は男性語を翻訳されないが、くだけたの雰囲気をよくとらえる。次の「とっとと消えうせな!」の翻訳は、Geminiの「Get lost, right now!」の方がもっと歌詞の対称的な感じがある。


最後に、「嵐の伝説」というのは「クラッシュギャルズ」というプロレスグループの二枚目のデビュー曲だ。歌詞はグループの熱い試合で勝利を勝ちとる決心を表している。下は歌詞の一部と対応の翻訳だ。

原文

ChatGPTの翻訳

Geminiの翻訳

DeepLの翻訳

今夜二人

天(てん)を焦がし

闇をちぎり

嵐に変わる!

Tonight, the two of us will burn the heavens,

Tear through the darkness,

And become a storm!

Tonight, the two of us will scorch the sky, 

Tear apart the darkness,

And transform into a storm!

Tonight, the two of us will scorch the sky, 

Tearing through the darkness,

We’ll become the storm!

注目すべき点の一つは、その特定の言葉の翻訳だ。例えば、「天」というのはどの言語にも共有しているから、特に翻訳する時適応化の必要がないと思う。ChatGPTが「天を焦がし」の「天」を「heavens(天堂)」と訳したが、GeminiとDeepLが「sky」に訳した。「天」というのは普段に「sky(空)」と理解され、「天堂」という新しい意味を派生しないと思われる。私たちは「sky」のほうが適切だと思うから、なぜChatGPTが「heaven」と訳したか気になったので、関連質問をした。実際に、ChatGPTは無根拠で「天堂」に訳すわけではなく、この歌の文脈のトーンを考えて、こっちの「天」が比喩の表現だと思われ、「heaven」と訳したら、伝説的な世界観が示されるということだ。ChatGPTは徹底的に考えたが、少々、力を入れすぎだと感じる。単に「sky」と訳しても、クラッシュギャルズの二人のヒーローのイメージを表されると思う。

そして、日本語で同じ発音があって、実際に全く違う意味を持っている単語があって、正しく意味を選んで訳すのは難しい。この例の最後で、「ちぎり」の意味は二つの可能性がある。私たちはこの「ちぎり」が「契る」という固く約束するという意味を持つ単語の連用形だと思う。しかし、全ての翻訳の中でどっちでも「ちぎる」が「千切る」という物をこまかにばらばらにする意味がある言葉と英語で訳された。また、ChatGPTになぜ「千切る」だと思うのかと関連して質問したところ、「『闇をちぎり』が『暗闇を切り裂く光のような力』を象徴します」また、、「もし『契る』が当たったら、『闇と契る』の方が適切だ」という分析がかえってきた。その理由を考えると、実際にAIの翻訳が正しいと思う。また、本当の翻訳を見ると、原文は語尾 “い” の母音を韻にしているけど、翻訳が韻をふんでいなかったと気付いた。それは聴衆にとって、曲の大切な一部を感じるチャンスを失うことになる。これまでの分析を考えると、最も適切な翻訳は以下だ。

 

原文

編集した翻訳

今夜二人

天を焦がし

闇をちぎり

嵐に変わる!

Tonight, just you and I, 

we will scorch the sky,

Tear through the night,

And rise a storm!


AIというものは、実際に自分自身の考えを持たず、大量の存在するデータからパターンをまとめて、自分の答えを作るツールだ。したがって、AIからもらう答えはただの既存の情報の組み替えだ。このプロジェクトを通じて、私たちはAIを使って、歌を翻訳する時に、様々な点に気をつける必要があると感じている。例えば、AIが全体の歌詞を読むと、その歌詞のあらすじを理解できるが、翻訳に力を入れすぎことがある。また、女性語のような言語の特徴を適切に翻訳できなかったり、韻をふんでいない訳になることもある。それらのミスを考えると、実際にAI翻訳を編集する際に、原文について深い理解を持たなければいけいないと思う。それて、AI翻訳が理解できない時には、関連質問をすることで、新しいインスピレーションが生じるかもしれない。
このプロジェクトを書いた時、私達はAIツールの局限性を深く感じでいる。メールのような簡単な内容ならよく翻訳できるが、歌と詩のような文化の特徴を持っている複雑な作品はうまく翻訳することができないと思う。テクノロジーが発達する現代でも、人間の翻訳者は依然として重要な存在だ。言語と翻訳の未来で、AIが補充的に使いやすいツールかもしれないが、言語を学ぶ必要性そのものを覆すことはできないと私達は考える。